WSL(その9:WSLgを入れてみた)

WSLからWSL2に移行するとともに、WSLgを入れてみました。
windows11 homeでもnfs mountが使えることを期待してWSL2へ移行したのですが、いろいろとハマりました。

(1) Windows11 proのbridge接続
WSL2では仮想マシンを使って172.X.X.Xのアドレスを使うので、これを避けるためにproのマシンはbridge接続しようとしました。しかし、このノートブックマシンはNICが内蔵されていないのでusb nicを使っており、rebootするまではbridge接続で正常動作するのですが、reboot/電源投入の後はusb NICが見えるようになるのに時間がかかるためかbridgeが機能しなくなりreboot/電源投入の度にbridgeの再設定が必要になり現実的でないことが判り諦めました。

(2) X410をやめてWSLg
172.X.X.Xを使うと今度はX410との接続が上手く行えず、面倒になったのでX410ではなくWSLgを使うことにしました。

(3) windows11 proは普通にnfs mountできるが、windows11 homeは/sbin/mount.nfs等が存在しない
昔入れたWSLからのupdateが上手くいっていないのが原因かと疑って、一旦WSLを削除してから入れ直してみたりもしましたが、やはり/sbin/mount.nfsは存在しないようです。仕方ないのでapt install nfs-commonして、やっと普通にnfsが使えるようになりました。

(4) xtermで起動すると、home directoryではなく/mnt/c/WINDOWS/system32にいる
仕方ないので、.login(tcshを使っているため)の先頭にcdを追記しました。

(5) BD-REの書き込みはNetBSDの2〜3倍の時間がかかる
NetBSDでrw mountするとdigaでは書き込めなくなってしまうので、そういう問題の生じないwindowsで書き込めることは嬉しいのですが、ちょっと時間がかかり過ぎるのが大きな欠点です。なお、BD-REのmountはwindows11で行って、WSL2ではdrvfsでmountしています。

(6) AIObootを使っているマシンは内蔵ドライブの自動マウントを抑止する必要がある
UEFI bootできない古いマシンは、AIOboot(clover)を使ってUEFI bootしているのですが、AIObootを格納しているDドライブはアクセス不能にしてあります。しかし、WSLgはDドライブもmountしようとして失敗するためxtermが起動できません。仕方ないのでこのマシンだけ内蔵ドライブの自動マウントを止めました。ちなみにこのマシンは第一世代のcore i7(i7-Q840)ですが、windows11もWSLgも快調に動作しています。なお、内蔵ドライブの自動マウントを止めた場合には、(4)のhome directoryに居なくなる病気は発病しないようです。

(7) xtermのttfはフォントが汚い
ttfにしないと漢字等が表示できないのですが、ttfにすると英字のフォントもボケた感じになって汚いのが気になります。firefox等は綺麗に表示されるのですが。

合計3台のマシンにインストールしましたが、そのうち1台は(3)で一旦削除したためcpanの設定等、全部やり直しになってしまい、非常に時間がかかり、まだ設定途中な状態です。

その8へ戻る その10へ続く